the art of kirk reinert

About Kirk Reinert

kirk reinert カークレイナートはアップステートニューヨークに住むアメリカ人アーティスト。

スポーツ漫画家(クリーヴランドプレインディーラー紙)の祖父と、アニメーターの叔父から影響を受け、カークは幼くして描画を天性の才能として見出した。

クーパーアートスクールでプロダクションアートとデザインの学位を取得し、その後独学で画家となる。卒業後3年半の間、イラストレーター、デザイナーとして広告業に就いた後、1981年独自のスタジオを開設した。

ブックカバーアーティストとして活躍する期間、ファンタジーやホラー、SF、 シンボリックアートといったジャンルのトップを担うイラストレーターのひとりとなる。手がけたカバーの数は200を超え、代表作には‘英雄コナン’シリーズやクライヴバーカーの小説がある。Warren社発刊ホラーコミックス誌、”CREEPY”や”EERIE”のカバーが”カバーアーティストオブザイヤー”に選択されるなど、数多くの賞を受賞。クライヴバーカーの小説‘ヘルバウンドハート’や‘イマジカ’のなど、ハーパーコリンズ出版社と契約し制作したカバーアートは、”ナショナルベストブックカバーオブザイヤー“を4度受賞した。 当時制作された諸作品はニューヨークの権威あるササエティーオブイラストレーターズに度々展示された。

絵画制作のほか、カークはコンセプチュアルデザイナーとして映画製作に加わったり、アルバムカバーの制作、‘KISS’などロックグループと制作活動を共にするなど幅広く活動を展開し、また、アートディレクターとしてビデオプロジェクトを手がけたり、Hasbro社の玩具やパッケージデザインに携わってきた。

過去18年間、カークは主にファインアートの制作に専心。これらの作品はアメリカ国内をはじめ日本で展示されている。

1988年、カークはリトグラフ版画制作技法をニューヨークにある高名なアトリエエッティンガーで学び、

版画の平板一枚一枚をすべて自らの手で描画する、最初のオリジナル、リミティッドエディション版画を制作した。

そして1990年、カークはリリーファーレルとのコンセプチュアルコラボレーションを開始。リリーはデザイナー、アーティスト、フォトグラファーである上に、スピリチュアルティーチャーであり生来のヒーラーとして子供の頃から力を発揮した。

二人のチームワークは、カークの絵画世界にまったく新しい次元をもたらす活動力となり、1993年、カークとリリーが共同で取り組んだ作品は日本で絶大な人気を博し、以来、毎年日本の各地で展示会が開催され、二人は展示会場を訪れている。

イラストレーターとして活動していた初期から現在に至るまで、美に対する自分のビジョンを忠実に表現してきたと、カークは感じている。優れた光と色、形のセンスに恵まれたカークは、描くものすべてに命を吹き込むうえに、鑑賞者のイマジネーションを喚起させ、真実味のある創作世界を生み出すなど、作品に神秘的な魅力をもたらしている。 カークは油絵や水彩画も手がけるが、主にアクリルを媒体として描く。

その作品の多くはリミティッドエディションファインアート版画として複製されている。